うわーってなった時の処方箋

苛立ちと憂うつと退屈

無題

昨日、バスキア展に行ってきた。

芸術的なものが好きで、音楽や映画などは人並みには知っているつもりでいるんだけど、絵に関してはあまり明るくなくて、正直難しいなと感じる。

 

音楽や小説なんかはいいなと思った言葉をそのまま受け取ればいいだけだけど(もちろん良いと感じることができる感性が必要だけど)、絵は視覚的な情報しかないから、自分の頭の中にあるインプットの量が重要な気がする。

その点、映画は画面から言いたいことをくみ取る必要はあっても、その前後のストーリーからある程度は想像できるのでまだやさしい。

 

バスキアの作品すごくよかったなー。

でも英語は分からないし、どういう思想のもと作られたのかも知らないし、完全に理解できたとは言えないな。

僕は綺麗なものよりも乱雑なもの、いびつなものが好きで、なによりバスキアという人間が好きだから彼の作品を見たいと思うわけで、でもそれってつまり作品からの情報ではなく、バックグラウンドを知っているから魅力を感じているということになってしまい、外からの情報に頼るのってどうなんだろうってわからなくなる。

 

まあ作品を見ていろいろ感じたことはあるが、そんなこと書いても仕方ないので、人の悪口を書こう。

 

昼の15時ごろに六本木のなんとかかんとかってとこに着いたのだけど、とにかく混雑していた。

チケット買うのに90分待ち。

覚悟していったので並んだわけなんだけど、その間僕の視界に様々な人間が入ってくる。

そしてやっぱりカップルが一番目につく。

いつものルサンチマンが発動して、カップルでくるお前らに芸術の何がわかるんだ、と憎しみが募っていった。

いかつい車に乗ってそれをステータスだと思ってそうな男、その男をかっこいいと思ってる女、パーマかけたナルシスト男、高そうな服を着た女。

芸術は弱者のためにあるのであって、お前ら勝ち組の人間のためのものではない。

とずっと思ってた。

韓国ドラマ好きそうなババアには何とも思わないあたりただの嫉妬なのは明白。

 

いくつかの作品は写真撮影OKだったんだけど、パシャパシャうるさくってそれにも腹が立った。

僕は写真を撮ってもどうせ見返さないから1枚も撮らなかった。

だってまず作品を見て、目の前にある絵から何かを感じ取ることがいちばん大事じゃないですか。

 

あ、これ写真OKだ、パシャっておかしくない?

その写真どうするの?

家でじっくり見返すの?

やっぱりインスタ用か?

インスタ用なのか?

 

これに関しては価値観の違いというか、ただ単に写真を撮ることに興味がないってだけの話なんだけれど。