仏壇やらなんやらを運ぶ手伝いのためにおじいちゃん家に行った。
家に入った瞬間、確実に覚えてる懐かしい匂いがした。
2020年のカレンダー、カビだらけになった座椅子、空っぽになったその部屋は、時が止まってしまったかのように静かだった。
家の中にあるもの全部覚えてる。
全てが懐かしくなる。
子供の頃よく行ってたおじいちゃん家そのままのように感じた。
何もかもが変わったようで変わっていない気がした。
だけどふと突っ立ってる自分を意識した途端、あらゆる事が変わっていってしまった事実に気がついた。
悲しみがいつまでも消えない気がする。